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新世界オーストラリアワインの魅力「進化と変革」

青木さんから見た信濃屋とは…

加藤:

そもそも信濃屋とのお付き合いも長いですよね。約20年になりますか…ありがとうございます。

青木:

我々が担当になる前なので長いお付き合いになりますね。ありがとうございます。私も食品会社に約15年おりましたので、食文化を発展させることや食品やワインの品質保持/管理など大変かとお察しします。信濃屋さんであればレストランの時間を、家庭に置き換えることが出来る存在だと確信しております。

青木さんから見る信濃屋と他のワイン専門店の違いはありますか
青木:

ハードリカーや食品など扱っている商材が多彩なので、お客様へのアプローチが様々なところにある点でお客様が楽しい時間を過ごせるお店作りになっているなと思います。

加藤:

ありがとうございます。信濃屋のワインに対してはどんな印象ですか。私もなかなかこのように面と向かって聞く機会も少ないので忖度のない意見でお願いします(笑)

青木:

いいんですか(笑)そこは純粋に、日常で手に取りやすい価格帯のラインナップが充実している印象です。とても買い手のことを考えた仕入れと売場作りをしているなと思います。

加藤:

仕入れる上でも人気生産地トップ10前後は意識してラインナップするように心掛けています。その中にもちろんオーストラリアワインも入るので、しっかりと勉強してその魅力を発信していきたいと改めて感じました。

今後、消費者の方々はオーストラリアワインに何を求められていくと思いますか
青木:

品種の個性を求めていかれるのではないでしょうか。オーストラリアも広い土地なので、その土地に合わせた品種を探しています。適正な場所に適正な品種を植えて、しっかりとテロワールを表現できるワイン造りに変化を遂げています。そういったことから様々な要望を求められても、オーストラリアであれば応えられると思っております。

オーストラリアワインを広めたい青木さんの源とは

印象に残っているワインはありますか
青木:

大学時代にゼミでキャンティのフィアスコ(※2)をよく飲んだのを覚えています。ワインを生業にしてから感銘を受けた『マルセル・ダイス』の熟成した白ワインは忘れられません。その味わいをスクリューキャップの熟成でも可能だという事を常に思い描いています。

※2フィアスコとは…「フィアスコ・ボトル(こもかぶり瓶)」と呼ばれ、藁でボトルを巻いたワインのこと。

マルセル・ダイスのワインはこちら

加藤:

やはり目覚めたキッカケはフランスやイタリアなどが多いと思います。ちなみに、私はブルゴーニュでした(笑)今後は目覚めたキッカケがオーストラリアワインと言ってくれる方々が増えてきそうですね。

青木さんのようにバイタリティに溢れ魅力ある人間であり続けられる秘訣はありますか
青木:

ありがとうございます(笑)真剣に答えますと…加藤さんとの出会いもそうですが、仕事を通して人と繋がり、出会いが輪となり紡いでいくことができるのが嬉しいです。心に残る出会いをできた方々と、時間を共有することはとても幸せだなと感じております。それが仕事として、退くその時までできればこれ以上の喜びはありません。

加藤:

会うたびにバイタリティを見せつけられています(笑)青木さんを始め業界の先輩方が謙虚かつバイタリティをもって一線級で働いてくれていることに刺激を受けています。そのバイタリティを超える熱意をもって応えていくことが我々の使命だと思っております。

青木:

ファームストン社内のスタッフが泣いて聞いているかもしれません(笑)

仕事での信条はありますか
青木:

サーフィンは一生やっていきたいなと思います(笑)それは冗談ですが…誰でもが扱えて売れるものを売っても自分は磨かれないので、自分にしか売れないものを売って達成感を得たいなと思って働いております。

加藤:

プロですね。見習いたいと思います。

今後の信濃屋に期待することはありますか
成澤:

まだまだ世間のお客様に、オーストラリアワインの魅力が伝わり切れていないので我々もよりバックアップしていきたいと思います。引き続き、一緒にもっともっとオーストラリアワインの魅力を伝えていっていただきたいなと思います。長い付き合いですが、今後も10年20年と共に歩んでいきたいなと思います。

加藤:

その頃には我々はいないかもしれませんが…(笑)未来は続くので、出来る限り継続して未来に託していきたいなと思います。

今後のオーストラリアワインの展望はありますか
青木:

今後、スクリューキャップワインの需要はレストランやワイン専門店でも益々高まっていくと思います。レストランなどでワインリストを見た際、今は産地(国別)に羅列されています。今後はワインリストの中に『自然派ワイン』というカテゴリーができ、産地を超えた自然派ワインが並んで、その中にオーストラリアのクリーンでナチュラルなワインが加わってきてほしいなと期待を込めて思います。

加藤:

遠くない未来の気がします。ちなみに…オーストラリアにはイタリア系移民も多いと聞きますが、イタリア料理にもオーストラリアワインを合わせるのですか。

青木:

最近の若いソムリエの方々は、先入観に捕らわれずに自然派ワインの観点からご使用いただくことは増えてきたと感じています。